寒い日が続きます。
この前いわきの小野美術に行った日以来会津は寒い日が続いています。
今日は、桐たんすの塗装『時代』を紹介したいと思います。桐箪笥の塗装はいろいろありますが一番人気のある塗装です。
まずバーナーで桐たんすを焼きます。
次に、砥ノ粉(砥石の粉と水を混ぜ合わせたもの)を塗ります。ただ単に混ぜ合わせるのではなく各社ごとに砥ノ粉と水の分量が決まっているので長年の勘が必要になります。一度作っても長い時間をおくと水が蒸発してしますために色が変わってしまいます。そのため水を少しづつ混ぜながら塗っていきます。
寒い日はなかなか桐が砥ノ粉を吸収しないのでふき取るまでの時間を長くとります、暑い日は逆に吸収しやすいので砥ノ粉を素早く拭き取ります。
そうすることによって常に同じ色をだすように心掛けています。
砥ノ粉を塗って終わりではなく、この後にロウ(ワックスのようなもの)を塗り、さらにその上に防水(水シミになりにくくする塗料)を塗って完成です。
上の画像の様に奇麗に木目が浮き出てきます。 実際にお部屋に置いていただくと落ち着いた雰囲気になります。
『桐たんす』は、とても実用性のある家具です、その特性を殺してしまわない塗装法だと言えると思います。
近いうちに違う塗装もアップしますのでぜひ見てみてください。