今日は、『隠し箱』という仕掛けをご紹介します。 隠し箱といういのは一番下の引き出しを抜いて本体の一番下の板のところにA4サイズの箱をわか
らないようにつけたものです。 箱の蓋と周りの木目が同じためによーくと見ないとわからないようにできています。 もちろん製造元ですので、隠し箱
のサイズを変更したりすることも可能です。
上の画像の丸で囲った部分にうっすら四角い切れ目があります。
右側を軽く下に押してあげると左側が持ち上がるという仕掛けになっています。
A4サイズの深さは10cm位の箱がでてきます。『内鍵』といっしょで万が一泥棒に入られてもこの仕掛けもなかなか気付くことはなかなかないと思い
ます。うちで扱っている『桐箪笥』には全て付けられますので、いつでも相談してください。なかには二つつけてほしいというお客さまもいらっしゃいまし
た、サイズも大きくしたり、小さくしたりすることもできますのでぜひ一度使ってみてください。
今日は職人の技術の一つで『内鍵』を紹介したいと思います。
引き出しの箪笥で、横幅が小さい引出がある場合は『内鍵』という仕掛けを作ることができます。
実際に鍵を掛けるのではなく、横隣の引き出しを抜くと『内鍵』というのが付いていて
その『内鍵』を横にスライドさせることによって隣引出しに挟まり引出がでなくなるという仕掛けです
もしも万が一泥棒に入られてもこれはなかなかわからない仕掛けだと思います。実際に『会津松本』から桐たんすを買っていただいたお客様で、泥棒
に入られたけど『内鍵』をかけていたので大事なものが盗まれなくて済んだというお客様が何人かいらっしゃいました。うちの会社は製造元ですのでど
んなことでもオーダーが効きますので『桐たんす』のご購入を考えていらっしゃられていましたら、ぜひ相談してください。
『内鍵』の他にも『隠し箱』などほかに驚くような箪笥がありますのでまた機会がありましたらぜひアップしたいと思います。
この前いわきの小野美術に行った日以来会津は寒い日が続いています。
今日は、桐たんすの塗装『時代』を紹介したいと思います。桐箪笥の塗装はいろいろありますが一番人気のある塗装です。
まずバーナーで桐たんすを焼きます。
次に、砥ノ粉(砥石の粉と水を混ぜ合わせたもの)を塗ります。ただ単に混ぜ合わせるのではなく各社ごとに砥ノ粉と水の分量が決まっているので長年の勘が必要になります。一度作っても長い時間をおくと水が蒸発してしますために色が変わってしまいます。そのため水を少しづつ混ぜながら塗っていきます。
寒い日はなかなか桐が砥ノ粉を吸収しないのでふき取るまでの時間を長くとります、暑い日は逆に吸収しやすいので砥ノ粉を素早く拭き取ります。
そうすることによって常に同じ色をだすように心掛けています。
砥ノ粉を塗って終わりではなく、この後にロウ(ワックスのようなもの)を塗り、さらにその上に防水(水シミになりにくくする塗料)を塗って完成です。
上の画像の様に奇麗に木目が浮き出てきます。 実際にお部屋に置いていただくと落ち着いた雰囲気になります。
『桐たんす』は、とても実用性のある家具です、その特性を殺してしまわない塗装法だと言えると思います。
近いうちに違う塗装もアップしますのでぜひ見てみてください。
全国でも有名な『会津桐』でしが、実際に『桐たんす』として使用するときは、職人ならではの使い方があります。木というのは長年使っていると水分を
ふくんで変形してきます。特に桐はやわらかく水分を含みやすいので、長年使っていても引出がきつくならないように桐の向きに注意して『桐たんす』を
作ります。
上の画像に桐の木が写っていますが、上面を『木裏』といい、下面を『気表』といいます。
たんす本体に使うときは木裏を外側に、引き出しに使うときは木表を外にします。そうすることによって、もし長年使っていてお互いが反りあっても
引出がきつくならないように工夫して作っています。
このような技術は長年『桐たんす』に携わってやっとわかることだと思います。うちの工場で働いてもらっている『職人』の方々は何十年も
『桐たんす』一筋で頑張ってきてくださったかたがたです。人の手で作られたものは何回壊れても人の手によって直せます、修理するときも
『職人』さんたちは自分の持っている技術をすべてつかって元通りにします。 ホームページにも修理しているところや削りなおししているところを
レポートしたコーナーを近日中に作りますのでよろしかったらみてください。
今日朝起きて外を見たら車に10cmくらい雪が積もっていました、かなり寒いです。 道路ももう滑るかもしれないので今日トラックのタイヤ交換してもらうことにしました。 去年よりは四日遅いそうですが、もっと遅くてもいいと思います。
塩川工場がすごく忙しい時なので今日も手伝いにきています。 天然乾燥させた桐を人工乾燥させる作業を手伝いました。
今日乾燥機に入れる桐は柾板です。 まっすぐに目が通っていてとてもきれいな板です。
1枚1枚丁寧に並べていきます。
木取った桐を4本に薄く切っていきます。 木目がまっすぐで、均等な感覚で木目が通っている部分しか柾板として使えないのでかなり貴重な板になります。 長いものはロッカーたんすや、扉ものに使われます。 乾燥したら画像を載せますので見てみてください。
昨日は天気予報で夜は雪が降るかもしれないと言っていたので福島県いわき市の『小野美術』の搬出大丈夫かなーと心配していましたが、搬出の時にすこしパラパラと降っていただけでしたので助かりました、 塩川工場を大体3時頃にでて、いわきについたのは5時頃でした。
『小野美術』さんから『会津松本』のハガキをくばっていただいたり、各社の新聞社の方々が取材に来てくださりました。
いざ搬出を始めようとしたとき少しだけ雨が降ってきましたがすぐに止んだので、また降り始めないうちに急いで搬出しました。大きいサイズのたんすは、布団にかけ、高さが1mくらいのタンスは段ボールにいれ、桐芸品や、下駄などは箱に入れ直ししてからトラックに積みます。
『会津松本』でつかっているトラックは2トントラックのロングワイドです。 (全長:7メートル 全高:3メートル)もあるのですが積んでるものがおおきいので、余裕をもって積むと全部入らなくなってしまうので、1竿1竿計算して積んでいきます。
全部入りきったころには、ギリギリです。
搬出がおわったのは、6時半頃でした急いで会津に帰って8時半に帰宅しました。帰り道雪が降っているか心配になったんですが雨が降っているだけで雪がふっていなかなったので助かりました。そろそろスタットレスに変えないといけないな~と思いました。
今日の朝、出社するときにすれ違った車には10センチくらい雪が積もっている車もありました。なるべく早くスタットレスにしようと思います。
今日は朝から塩川工場にきました。天気予報によると夜は雪が降るといっていたんで心配です。
工場の板干場には、新しい桐の板が干してありました。『会津松本』のホームページでも説明してありますが、
① 伐採した丸太を大体の大きさに切ります。
② 温水が入ったプールに約10日ほど入れて、アクを抜きます。
③ アクを抜いた桐を、約一年間ほど板干場で、天日干しにして乾燥させます。
④ 乾燥させた桐を、それぞれ使う用途に合わせて木取っていきます。
⑤ 今度は、乾燥機という機械に入れて人工乾燥します。
この工程を踏まえてやっと『桐たんす』の材料として使えるようになります。
いま、塩川工場の板干場に干してある桐は、干しはじめて一週間くらいです
丸一年かかりますが、一年経つ頃には、会津盆地の夏が暑く、冬は寒い気候にもまれて最高の材料になっています。
今日はいわき市の小野美術さんの最終日です。これからいわき市にいき搬出してきます。 写真を撮ってきますので搬出の様子を明日アップします。
11月16日(土)は、親戚の結婚式があり『会津松本東西館』から三人が出席した為、会長夫婦が東西館にでることになりました。会長夫婦は昔から全国の物産展で営業をしていたので、営業に関しては誰よりも上手だと思います。ものすごく仲がいい夫婦で、物産展でご一緒する業者の方々からも、良くしてもらっています。 私が沖縄三越さんに販売にいったときも、業者さんや三越の従業員の方々から「会長夫婦はお元気ですか?今年はいらっしゃらないんですか?」と声をかけてもらいました。わざわざ会長夫婦に会いに三越まできてくださるお客様もいらっしゃいました。 孫の自分から見ても夫婦としてみても、仕事の上司としてみても、尊敬できる存在です。
これから自分は、全国の物産展をまわると思いますが、ぜんぜん初心者なのでお客様にどういうふうに『桐箪笥』を説明したらいいかわかりません。本を読んだりして理屈で覚えるよりもベテランの方の販売を直で見ることが一番の勉強になると思います。機会があったらぜひ会長夫婦の販売をみて勉強したいです。
職人の道具。― 2008/11/14 金曜日
『桐箪笥職人』に限らずに、職人の方々は、いろいろな道具を使って物を作っていきますが、桐箪笥職人ほど鉋(かんな)にこだわる職人はいないと思います。
今は、機械の技術がものすごく発展して、機械で物を作ることが多くなってきていますが、『桐箪笥』を作るには、機械では決して作れません。一本一本桐の硬さや、木目が違う為に職人の方が直に触ってみて、長年の経験で一竿一竿手作りで作っていきます。流れ作業ではなく、一人の職人が最初から最後まで、丹精こめて作っていきます。
桐箪笥を作るのに職人の方々が一番気をつけるのは本体に引き出しを仕込む時です。引き出しと本体には隙間を作らずに、箪笥の中で空気を密封させます、密封させることによって虫食いや、カビを衣類から守るいい桐箪笥が出来ます。口でいうのは簡単ですが、実際に『桐箪笥職人』として一人前になるまでには、十年かかるといわれています。それだけ他の『職人』のかたからくらべても、『桐箪笥職人』は難しいとされています。
『桐箪笥』を作る際に、いろいろな道具を使いますが鉋を使いこなすには、相当な年月が必要になります。というのも『桐箪笥職人』が使っている鉋からは、新聞紙の1/10の厚みほどの鉋くずしか出ません。それだけ桐箪笥を作るうえでは、鉋の高等技術が必要になります。
削りすぎると引き出しががたがたになり、『桐箪笥』の中で空気が密封されません。きつすぎると引き出しが開かなくなります。 職人の方々が一鉋、一鉋調整しながら削っていきます。 このような高等技術は、日本ならではの技術ですので、まさしく『日本の宝』だと思います。
今月の12日から18日まで、大阪の大丸、梅田店で催しをさせていただいています。会津松本の販売員の小林と宮城が、販売にあたっています。たくさんの方に我社の『桐箪笥』を直で見ていただいていただけるので、とても嬉しく思います。
今回、販売にあたってもらっている小林は、会津松本のベテランの販売員で、小林の販売をみているととても勉強になります。昔から、会津松本で販売員をしてくださっているので、百貨店からの信頼も厚く、会津松本の社員からも兄貴分的な存在です。
もう一人の販売員宮城も、箪笥や下駄の知識が豊富で、女性の販売員の手本です。普段は『会津松本 東西館』で下駄をすげたり、ネット販売に携わってもらってます。小さい頃から下駄をすげたり、箪笥の販売を間近で見てきているので、一緒に仕事をしている時は、とても勉強になります。
18日まであと4日間ありますが、より多くの方に『会津松本の桐箪笥』を見て頂ける様に頑張ってきてもらいたいです。
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