昨日、東西館で打ち合わせをして四時頃に終わり鶴ヶ城に展示してあったわが社の
桐箪笥を引き取りに行ってきました。
鶴ヶ城についたのは四時頃でしたがたくさんの観光客がいらっしゃいました。
鶴ヶ城にはたくさんの観光客がお見えになるので、わが社の桐箪笥を展示させて
いただくにはとても光栄なことでした。
自宅から鶴ヶ城が近いためか今まで一度も鶴ヶ城のなかには入ったことがなく、
実際に中に入ってみると歴史の重みのようなものを感じました
五竿ほど展示してあったので時間がかかるかと思っていたのですが、鶴ヶ城の販売員の
方々のご協力もあり、スムーズに作業が進み六時頃には無事、積み終えました。
今回は、仕事で鶴ヶ城の中に入りましたが今度は休日などで時間を作ってじっくり
見てみたいと思いました。
今月の20日から27日まで、福島県の物産展で福島県郡山市の『うすい』デパートさんに
行ってきました。
一週間天候にも恵まれて、たくさんの方にご来場いただきました。
福島県の物産展ということで、食品の業者の方々もたくさん来ていて10階の催事場はと
てもにぎわっていました。
10時開店とともに『会津磐梯山』という曲がながれてお祭りのような雰囲気でした。
初日からわが社の『桐箪笥』をみにきてくださるお客さんがたくさんいらっしゃいましてと
てもうれしく感じました。
ご注文いただいたお客さんの中では、会津松本の桐箪笥を三竿もっているという
お客様もいらっしゃいまして、実際に桐箪笥を作る側の立場のものとしては、
とてもうれしく思いました。
今回ご注文をいただいた桐箪笥の注文書を改めて見てみると、
特注品が多いということに気がつきました。
幅を広げるものや、引き出しの数を変えるものなどがあり、その土地によって
お客様にいただくご注文に傾向があることに気がつきました。
なかには三本立ちの箪笥を横に並べてお使いいただくお客様もいらっしゃいました。
首都圏に比べて家の広さが広いということだと思いました。その土地にあった桐箪笥を
展示することがとても大事だということがわかりました。
来年も出展させていただけるときはその土地にあった桐箪笥をもっと展示したいと
思いました。
久しぶりの更新になりすいませんでした。催事やパソコンの故障などが重なり更新でき
ませんでしたがこれからまた更新していきますのでお時間がありましたらぜひ
ご覧になってください。
よろしくお願いいたします。
アク抜き。― 2009/3/21 土曜日
今日は、アク抜きという作業を紹介したいと思います。
伐採した桐の木をそのまま箪笥に使うとすぐに黒くなってきて、ところどころに割れが発生してしまします。
そうならないためにまず、アク抜きを行います。
板状にした桐の木を温水(60℃)プールの中に入れます、入れ終わったらポンプを使い温水を循環させます。
プールの中に約二週間入れます。二週間経つとプールの温水はアクで真っ黒になります。
上の画像を見ていただくとわかるとおりにかなりの数の板があります。
あて木の間にぎりぎりにフォークリフトをいれ、山を崩さないように慎重に移動させます。
持ち上げた、板をプールの前まで移動させます。
プールの前まで持ってきたら板を一枚一枚プールに敷いていきます。
桐は軽い木なのですが厚みもありますし長さもあるので結構おもくなり、かなりの重労働です。
プールに板を全部敷き終わったらまた画像を載せます。
職人の道具。― 2009/3/10 火曜日
今日は職人の道具の一つのかんなを紹介したいと思います。
最近は機械でかんなをかけたような手触りにするところもありますがうちは機械などは一切使わずに一つ一つ丁寧にかんなをかけていきます。
そもそもかんなというのは、木の肌ざわりをよくすることと、木の厚みを調整するという二つの働きがあり、最近では木の厚さも機械などで調整する
のが主流になってきていますが、桐たんすというのはものすごく細かい作業が必要となり機械だけでは絶対に作れません。 桐一本一本硬さが違う
ために同じ回数かんなをかけても全然違う厚みに仕上がります。 ですから一竿一竿職人が手作りで作る必要があるのです。
かんなと一言でいってもたくさんの種類があります。ひとつづつ用途が変わってきます。
左に移ってる長めのかんなが『長台』というかんなで、かんなをかけた表面をまっすぐにするという特徴があります。 いまでは『長台』を使っているのは
桐たんす職人くらいです。他の職人の方は機械でまっすぐにしてしまうのですが、桐たんすには機械が使えないのでこれからもずっと使われるかんな
です。
右に移っているのが『仕上げかんな』というもので、桐の表面を滑らかに働きがあります。
上の画像が『きわかんな』といい、普通のかんなは、かんな本体の真ん中に刃が出ているのですが、このかんなは左端から刃が出ていて際を
けずるかんなです。
上の画像に載っているのが『こぐちかんな』です、桐の板の断面を削るかんなです、板の長さの調整に使います。
上の画像が『際かんな』と『仕上げかんな』の小さいものです、普通の大きさのかんなが入らない狭い場所などに使います。
桐たんすを作るのにこれだけのかんなを要所要所にわけて使い分けます、かんなを一人前に砥げるようになるには十年かかると
言われています。
今回紹介したかんなのほかにもたくさんのかんなを使い分けて桐たんすを作ります、かんなの他にもたくさんの道具を使いますので
また今度紹介したいと思います。
今日はクリスマスイブです。
昼間はとても暖かくて車の中にいると暑いくらいでした、
工事の裏にいた白鳥も暑いせいかいなくなってしまいました。
福島県に猪苗代湖という大きな湖があるのですがそっちに移ったのかもしれません。
猪苗代湖は白鳥が沢山くることで有名です 沢山の観光客もきていて白鳥に餌をあげています。
白鳥はシベリアからくるといわれていますがどのくらいの距離なのか検討がつきません
よく道のりを覚えてるなとおもいます、
話は変わって今、工場内で桐たんすの削り直しを二件受けています。
わが社での削り直しの仕方や修理の方法を近いうちに新しいコーナーを作りますので是非、ご覧になってみてください、
その他にも新しいコーナー計画中ですので決まり次第ブログでおしられします。
12月18日、朝からずっと寒いです。 これからもっと寒くなってくると思いますが桐箪笥を作る上ではエアコンが桐によくないので工場ではストーブを
一人一台づつ使ってます。 ストーブを焚いていてもここまで寒いとあまりきかないです、板をはぐ(板と板をくっつける作業)ところでは、この寒さではな
かなか乾かないので強力なストーブを使っていますが、職人さんたちが使っているストーブはあまり強くないのでなかなか作業が進まない時があります
。そういうときは逆に外の日が当たる場所に放置したほうが早く乾く場合がります。でもそんなことをしてるよりも、強力なストーブを買ったほうがいいの
かもしれませんね。
もう少しで今年も終わりますが、その前に大掃除という大仕事が残っています。桐箪笥の工場なのでそこらじゅう桐の粉だらけです、毎日掃除はします
が、それだけではとれない汚れやゴミがかなり出ていきます。焼却炉はパンク寸前になります。
三十日の午前中に大掃除をして、午後から休みになりますが、一日は四日までお休みをいただく予定です。五日に工場に来るとおそらく大量の雪が積
もっていると思いますが、このまえ紹介したベルトコンベアーがあるので、半日もあればきれいに雪かたずけができると思います。 三十日が楽になる
ように今日から少しずつ掃除をしていきたいと思います。
12月17日。 今日は朝から濃い霧が発生してました。朝一番に工場の裏に行って白鳥がいるか見てみたのですが残念なことにいませんでした。
11時頃に工場の外に行ったら鳥の鳴き声がしたので裏に回ってみてみたら白鳥が来てました。ざっと数えてみたら30匹位来てました。
画像を見てもらうとわかるのですが、田んぼに来てます。水がおいしいんでしょうかずっと水を飲んでいます。水がいいからいい桐が育つといわれてい
ますが白鳥も一緒ですかね。
来年はもっともっと数が増えるといいなと思います。
今日は、朝はかなり寒く昨日降った雪が少し積もっていました。昼になるにつれてだんだんあたたかくなりましたがやはり寒いです。
何日が前から、塩川工場の裏に白鳥が来るようになりました。白鳥が来るということはそれだけ土地がきれいだという証拠です。三十匹くらいきていま
した。工場のすぐ裏にまさか白鳥がくるとは思ってもいませんでした、従業員の方にきいたら二、三年前から少しずつき始めたらしいです。毎年すこしづ
つ数が増えてきているらしいので、また来年も楽しみです。 明日白鳥が来ていたら写真を撮りたいと思っていますので、ぜひ見てみてください。
話は変わるんですが、下の画像はうちの会社のフォークリフトです。そろそろ大雪が降ってつもるころなので出番が多くなってくると思います。
普段は外に干してある桐を運ぶときに使うのすが、大雪が積もった時などはかなり重宝します。先のほうをスプーンを大きくしたようなものに変更して
一気に雪をかたずけます。会津の大雪は機械がないととても太刀打ちできないです。 『雪なんか降んないほうがいいな』と何回も思いましたが、雪が
実際に降らなくなっしまったらいい桐が育たなくなってしまいます。 そうなったら『日本一の桐』ができなくなってしまうので実は会津の雪はありがたい
ものだな~ と冬が来るたびに実感します。 明日か明後日には白鳥の写真を逃さないで撮りますので、ぜひ見てください。
会津は最近すごい冷え込みで今日は-4℃です。朝なんかは道路が凍ってるところもあります。121号線を通って出社すると必ず一台は事故にあっ
ています。スタッドレスに変えても滑るところはかなり滑ります。会津若松から塩川に向かう道の途中に大きな橋が二本ありますが今もかなり滑ります、
これからもっと気温がさがると橋のくだりはほとんどブレーキをかけながら走る状態です。
先日、会津のタウン誌の『VOICE!』に取材に来ていただきました。桐の伐採から始り、出荷するまでを順を追って説明させていただきました。会津の
特産である『会津桐箪笥』を地元の方々にも、もっと知っていただき、身近すぎてなかなか触れる機会がなかったというかたがたもたくさんいらっしゃる
と思いますので、『voice!』をみて、わが社の『会津松本 東西館』に足を運んでいただけましたら光栄です。
会津という土地柄か、観光のお客様がたくさん『会津松本 東西館』に来てくださります。とても光栄なことです。 地元のお客様でも娘さんの結納や、
新築をお立てになったお客様などが、わが社の『桐箪笥』をお買い求めいただいています。 自分も会津に住んでいながら飯盛山や鶴ヶ城などは小学
生や中学生のころに行ったきりでなかなか行く機会がありません。会津には昔から伝わる素晴らしいものがたくさんあります、『桐箪笥』もその一つだと
思います。会津の文化、会津の伝統を伝えるこの仕事に誇りを持って頑張っていきたいと思います。これを機に、時間があれば飯盛山や鶴ヶ城に行っ
てきてみたいと思います。
この前いわきの小野美術に行った日以来会津は寒い日が続いています。
今日は、桐たんすの塗装『時代』を紹介したいと思います。桐箪笥の塗装はいろいろありますが一番人気のある塗装です。
まずバーナーで桐たんすを焼きます。
次に、砥ノ粉(砥石の粉と水を混ぜ合わせたもの)を塗ります。ただ単に混ぜ合わせるのではなく各社ごとに砥ノ粉と水の分量が決まっているので長年の勘が必要になります。一度作っても長い時間をおくと水が蒸発してしますために色が変わってしまいます。そのため水を少しづつ混ぜながら塗っていきます。
寒い日はなかなか桐が砥ノ粉を吸収しないのでふき取るまでの時間を長くとります、暑い日は逆に吸収しやすいので砥ノ粉を素早く拭き取ります。
そうすることによって常に同じ色をだすように心掛けています。
砥ノ粉を塗って終わりではなく、この後にロウ(ワックスのようなもの)を塗り、さらにその上に防水(水シミになりにくくする塗料)を塗って完成です。
上の画像の様に奇麗に木目が浮き出てきます。 実際にお部屋に置いていただくと落ち着いた雰囲気になります。
『桐たんす』は、とても実用性のある家具です、その特性を殺してしまわない塗装法だと言えると思います。
近いうちに違う塗装もアップしますのでぜひ見てみてください。
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