おかげさまで毎回大盛況の桐タンス展示会。今回は宮城県仙台市の大手デパート藤崎様にて3月に開催された「職人の技展」の様子をご紹介したいと思います。
巧みの技、日本の美をテーマに開催された今回の催事。日本全国から様々な分野で活躍中の職人が集まりました。福島県からは私たち会津松本の桐工芸品もご招待にあずかることとなり、社員一同感謝の気持ちを抱きながら仙台へと行ってまいりました。
今回の展示会での説明と販売を担当させていただいたのは、小林(写真上)と斉藤(写真下)の2名。どちらも経験豊富な会津桐のエキスパートです。温かみのある会津弁で皆様に桐のすばらしさをお伝えしております(会津弁、意外と人気なんです)。
会津松本では、通年日本のどこかで展示会や物産展に参加しております。ひと月に10会場以上を回ることもあるほど、そういった催しを大事に考えております。
なぜそれほどに全国各地の催事に参加するのかといいますと、当たり前のことなのですが販売に際してお客様と直接お会いすることができるからです。私たち は製品に絶対の自信を持っておりますが、それはあくまでも私たち自身の気持ち。やはり、それなりのお値段もする上に何十年も使うものですから、実際に現物 を見てみたいというお客様は多くいらっしゃいます。そんなお客様に当社の桐タンスを直接見て、触れて、細部までご説明し、また逆に、様々なご要望をお聞き するために全国各地を回っております。
さて、今回の展示会の様子をご案内いたしますと、計48店が参加する比較的中規模の企画展でした。私たちの他にもタンスを展示販売するブースもあり、心なしか販売員の気力もみなぎっておりました。家具の中でもタンスを販売するお店はやはりライバルであり、負けないぞという気持ちがあります。もちろんタン スにも様々な形や特色があり、向き不向きがあることは分かっておりますが、最高級の会津桐を使用した自社のタンスは必ずやお客様の満足に応えられるという 自負を持って私たちは催事場に立っております。他社の技と切磋琢磨しつつも、品質とサービスはどこにも負けないという信念は大切にしていこうと思っていま す。
また、展示会ではタンス販売が中心ではありますが、桐工芸品等も同時に販売しております。最近では、桐製の米びつが大人気です。 桐の高い防虫・防湿性はこんなことにも使えるといういい例ですね。他にユニークな商品としては桐を薄くスライスした名刺も人気があります。当社社員もこの 桐製名刺を愛用しております。
お客様に桐タンスについてのご質問を頂いたときにはなるべく分かりやすくご説明させて頂きます。左の写真のお客様は着物と小物類を収納するタンスをお探 しでしたので、11-3(浅い引き出し11段、小引き出し3段という意味)をご紹介しました。着物を収納するタンスをお探しの方には、引き出しが浅く、そ のぶん数が多いタンスをお勧めしております。それは着物を何着も重ねて仕舞うと皺になりやすく、1段に2着程度の収納がベストという理由からです。皺にな りにくいだけでなく1段に収納されている着数が少ないとあれこれめくったりしなくても探している着物がすぐに見つかるという利点もあります。
もちろん、お客様がお探しの物というのは、お一人お一人少しずつ異なります。そのお客様の状況や言葉のニュアンスから用途や目的を導き出して最適 な収納のアドバイスをさせて頂くことが桐タンスを販売するという仕事だと思っております。なお、会津松本のブースには派遣や臨時のスタッフはおりません。 皆、素材から製品まで桐タンスについて熟知した社内のスタッフ・職人が会場に出向いております。
さて、少しでも展示会の雰囲気が伝わりましたでしょうか?ぜひご来場の際にはスタッフの手馴れた説明を聞きながら職人の熟練の技によるタンスに直に触れてみてください。皆様のお越しを心よりお待ちしております。